日本が電波望遠鏡向けの最先端技術で貢献 現在サンペドロ・デ・アタカマ付近に建設中のALMA (アタカマ 大型ミリ波干渉計) への日本の貢献は、全体予算の1/3弱の 投資ということにとどまらず、i-CANカメラのような進展をもたらした。 無料で利用することのできるこのカメラはインターネットを通じて 星座の画像や位置関係を得ることができ、ALMA建設地である Chajnantorに設置された。 同種のものとしては世界で3台目となるが、南半球の空を見る ことのできるものとしては唯一のものである。 ALMA計画は標高5000mを超える場所で現在建設が進められて いる巨大な電波望遠鏡で、2011年の完成を目指している。 およそ60台のアンテナを干渉計と呼ばれる方式で結合する ことで、未踏の高解像度で宇宙を観測することができる。 計画にはアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、台湾も同様に参加している。 在チリ日本大使館によると、i-CANカメラは日本からのALMA計画 への大きな科学的貢献のうちのひとつと位置づけられている。 この装置は熊本大学助教授の佐藤毅彦博士の率いる研究 グループにより開発された。 このカメラの画像は日本の授業や公開講座で利用されており、 時差のために日中に星座を観察することができる。