ヤーキス天文台i-CAN初の教育実践

星座カメラi-CAN第一号機がヤーキス天文台(米国ウィスコンシン州)に 設置され、それを用いた初の教育実践を行ないました。
2005年10月5日
最初の実践は、10月5日、札幌市立の中学校でした。一学年 一クラス約20名という小人数学級の学校です。クラス全体に 目が届き、初めて会う生徒相手でも難しさはありませんでした。 この日は天候に恵まれ、ヤーキス天文台の星空を十分に楽しむ ことができました。コンピュータ教室では、生徒2名の間の モニターへ教師卓PCの画面を表示することができます。
 
併設されている小学校での授業の様子(こちらは、子どもたちは 私服です)。モニターを食い入るように見つめています。 中学校では「天球概念」を含めたレクチャーを多い目に、 小学校では「星座散歩」に十分な時間を割くよう心がけました。
2005年10月6日
日本天文学会秋季年会(札幌コンベンションセンター)でも 星座カメラi-CANの完成を報告しました。はじめに、プロジェクト 概要を説明しています。 次に、ヤーキス天文台i-CANを用いて、リアルタイム星座散歩の デモを行ないました。カシオペア座が見えていました(PHS電波が 弱く、会場のドアを開けてもらいやっとつながりました)。
2005年10月7日
この日のヤーキス天文台はベタ曇り。国立大附属中(2年ぶりの 訪問)では、天球に関するレクチャーを増やしてしのぎました。 小学校ではもう少し「笑顔で授業」をしなければなりません。 nightskylive.netの画像を用いて「地球には、いま夜の国が たくさんある」という話を中心に進めました。
 
曇ってはいましたが、i-CANを動かしての「ヤーキス天文台屋上 散歩」で、かなり子どもたちを楽しませることができました。 授業の終了後には、予期せぬことでしたが、サイン攻めにあって しまいました(ちょっと感動)。i-CANの数を増やし、いつでも どこかの夜空を見ることができるようにし、子どもたちを楽しませて あげたいなと思いました。