ヤーキスi-CANの改修とフロリダi-CANの設置

ヤーキス天文台のi-CAN第一号機Williamの改修と、 フロリダ大学ローズマリーヒル天文台へ第四号機Rose の設置を行いました。
2006年2月9〜11日 Williams Bay, WI, U.S.A.
屋内で改修作業をするため、システムのシャットダウンなど 準備を行います。 内側から、アクリルドーム最下部にヒーターを設置します。
 
水平回転のツバ部分に、空気の循環を促すファンを取り付け ます。ヤーキス天文台地階のマシンショップで穴開けを行い ました。 ぶじに、ヒーターと循環ファンを取り付けることができました。 これで夜露のつくことが減り、きれいな星空を見る機会が 増えるはずです。
 
2005年9月の日本から輸送時に損傷を受けたTバーも、より 堅牢な構造のものと入れ替えました。念入りな調整のおかげで、 全天のあらゆる方向へカメラを向けられるようになりました。 世界最大の屈折望遠鏡40インチ望遠鏡のドームを背景に、 Williamとプロジェクト・リーダー。
2006年2月12〜14日 Gainesvill, FL, U.S.A.
ローズマリーヒル天文台の18インチ望遠鏡ドーム。建物の 左側に立っているのがCONCAM。i-CANは建物入り口右側の トイレ上部に設けられたひさしに載せることとしました。 設置場所に立ち、ドームがどれだけ視界をさえぎるかを確認 します。右は、フロリダ大学天文学科のFrancisco Reyes、 今回はすっかりお世話になりました。
 
設置をする前に、輸送時に外してあったモーターを取り付ける などの最終準備をします。 フロリダはときにハリケーンの襲来を受ける場所。アンカーで 脚をしっかりと固定してゆきます。
 
ぶじに設置を終えて目覚めたRoseと、18インチ望遠鏡 ドーム。 西陽を浴びてRose色に染まるRose、18インチ望遠鏡 ドーム、CONCAM。フロリダからの夜空もすぐに見えるように なります。