星座カメラi-CAN第一号機の完成

平成17〜18年度の計画で開発中の星座カメラi-CAN第一号機が 完成しました。いくつか小さな課題は残っていますが、それらを を解決し、いよいよ海外サイトへの設置へと進みます。
2005年8月
ベース(およそ35cm角)上に乗ったカメラ・システムの全景。 このサイズに収めるためには、ずいぶんいろいろと考えました。 直流12V電源を供給するケーブルとネットワーク・ケーブルで 外と接続されます。 底面わずか17cm角の省スペースPC(E-Let's製、上面にファンが ついています)で全体を制御。クロック1GHzのCPU(VIA C3)で パフォーマンスも十分、OSはもちろんLinuxです。
 
カメラからの映像はNovacのUSBキャプチャデバイス(現在は 生産中止)を用いて取り込みます。インターネット天文台で 実績のあるRealVideoフォーマットの配信です。 右手前に空けてあるスペースは、乾燥剤を置くためのもの です。アクリルドーム内側の曇りを防ぐため、除湿は重要な ポイントです。
 
システム全体をケースで覆い、上述した乾燥剤を置いた ところです。カメラのチルトとパンを行なうためのステッ ピング・モーター(日本サーボ製)が良く見えます。 モーターは浅草ギ研のコントローラで駆動し、ラダーチェーン とスプロケット(協育歯車製)により動力伝達を行なって います。
 
カメラのチルトと連動するアルミシャッターを乗せました。 このシャッターも後述する塗料でペイントする予定です。 熊大の屋上でテスト中のi-CAN第一号機。ケースの白い色は 遮熱塗料で、その効果は抜群。炎天下でも「温かくなる」に とどまります(アルミ地肌では、触れないほどに熱くなります)。 ひそかにR2D2と呼ばれる外観です。
2005年8月18日早朝に熊本大学で観測した 動画(RealPlayerが開きます)